「kintone(キントーン)の導入を検討しているけど、料金プランがよくわからない」「自社に合ったプランはどれだろう?」
サイボウズ株式会社が提供するクラウドサービスkintoneは、業務アプリをノーコード・ローコードで作成でき、多くの企業で業務改善やDX推進に活用されています。しかし、料金プランには「スタンダードコース」と「ライトコース」があり、それぞれ機能や価格が異なるため、どちらを選ぶべきか迷う方も少なくありません。
この記事では、kintoneの各料金プランの詳細な比較、月額・年額プランの選び方、機能の違い、コストパフォーマンス、導入手順、活用事例まで、徹底的に解説します。この記事を読めば、自社に最適なkintoneプランを見つけ、スムーズな導入と効果的な活用を実現できるでしょう。
kintoneの料金体系:プラン一覧と比較
kintoneの料金体系は、利用する機能範囲によって主に2つのコースが用意されています。ここでは、各コースの価格、月額・年額プランの違い、そして料金改定に関する情報を見ていきましょう。
kintoneの各料金プラン一覧とコース別価格体系
kintoneには、利用できる機能に応じて「スタンダードコース」と「ライトコース」の2つのプランがあります。それぞれの価格体系は以下の通りです(※価格は税抜き表記)。
コース名 | 月額料金(1ユーザーあたり) | 年額料金(1ユーザーあたり) | 最低契約ユーザー数 | ゲストユーザー料金(1ユーザーあたり/月額) |
スタンダード | ¥1,800 | ¥21,600 | 10ユーザー | ¥1,440 |
ライト | ¥1,000 | ¥12,000 | 10ユーザー | ¥700 |
- ポイント:
- 最低契約ユーザー数: いずれのコースも、最低10ユーザーからの契約が必要です。個人での利用を検討している場合でも、10ユーザー分の料金が発生します。
- ゲストユーザー: 社外の協力会社や顧客などを「ゲストユーザー」として招待し、特定のスペース(ゲストスペース)内で情報共有を行うことができます。
- ディスク容量: どちらのコースも、1ユーザーあたり5GBのディスク容量が標準で付与されます。契約ユーザー数が増えれば、全体のディスク容量も増加します。容量が不足する場合は、オプションで追加購入が可能です。
月額・年額プランの選び方と費用比較
kintoneは、支払い方法として「月額」と「年額」を選択できます。
- 月額プラン: 毎月支払いが発生するプランです。初期導入のハードルが低く、短期間での利用や、ユーザー数の変動が頻繁に予想される場合に適しています。
- 年額プラン: 1年分の利用料金を一括で支払うプランです。月額プランと料金の差がないため、長期的に利用する予定がある場合やユーザー数が確定している場合に適しています。
改定後の料金・価格の変更点と注意点
(※2025年4月28日現在、サイボウズ公式サイトにて直近の料金改定に関する大きな発表は確認されていません。ただし、過去には料金体系やサービス内容の変更が行われた経緯があります。)
クラウドサービスの料金体系は、機能拡充や市場環境の変化に伴い、将来的に改定される可能性があります。導入を検討する際は、必ずサイボウズの公式サイトで最新の料金情報を確認するようにしましょう。
もし料金改定が行われる場合、通常は既存ユーザーに対しても事前に告知があり、移行期間などが設けられることが一般的です。契約中のユーザーは、サイボウズからの案内メールや公式サイトのお知らせに注意を払う必要があります。

kintoneプラン別の機能・アプリ対応範囲を解説
kintoneのスタンダードコースとライトコースでは、利用できる機能に違いがあります。ここでは、具体的な機能差、拡張機能やプラグインの対応、データ管理やスペース利用の違いについて詳しく解説します。
スタンダード・ライト・ゲスト各プランの機能比較
スタンダードコースとライトコースの主な機能差を比較表にまとめました。
機能項目 | スタンダードコース | ライトコース | 備考 |
基本料金(月額/ユーザー) | ¥1,800 | ¥1,000 | 税抜価格 |
アプリ作成数 | 〜1,000個 | 〜200個 | 業務に合わせて必要なだけアプリを作成可能かどうかが大きな違い |
スペース数 | 〜500個 | 〜100個 | 部門やプロジェクトごとの情報共有場所 |
ゲストスペース | 〜500個 | 〜100個 | 社外メンバーとの連携に必要 |
外部連携 (API, Webhook) | API, Webhook 利用可能 | 利用不可 | 他システムとの高度な連携にはスタンダードコースが必要 |
プラグイン | 利用可能 | 利用不可 | kintoneの機能を拡張する上で重要な要素 |
JavaScript/CSSカスタマイズ | 利用可能 | 利用不可 | 画面デザインや動作のカスタマイズ |
ディスク容量(/ユーザー) | 5GB | 5GB | 共通。不足時はオプションで追加可能 |
組織間のアクセス権設定 | 利用可能 | 利用可能 | セキュリティ管理の基本機能 |
プロセス管理 | 利用可能 | 利用可能 | 申請・承認フローなどのワークフロー設定 |
リマインダー通知 | 利用可能 | 利用可能 | タスクの期限などを通知 |
アクション機能 | 利用可能 | 利用可能 | ボタンクリックで別アプリにデータコピーなどが可能 |
- 主な違いのポイント:
- アプリ作成数とスペース数: ライトコースとスタンダードコースで利用できるアプリ作成数とスペース数が異なります。組織間を跨ぐアプリの構築をする場合は、アプリ作成数やスペース数が多くなる傾向にあるため利用目的を明確にした上でコースの選択が必要となります。
- 外部連携とカスタマイズ: API連携やプラグイン、JavaScript/CSSによるカスタマイズは、kintoneの可能性を大きく広げる機能です。既存システムとの連携や、より高度な業務要件に対応したい場合は、スタンダードコースが必須となります。
- ゲストスペース: 社外との情報共有が多い業種や業務(例: 建設業、制作会社、士業など)では、ゲストスペースが利用できるスタンダードコースが適しています。
各プランで使える拡張機能・プラグイン一覧
kintoneの大きな魅力の一つが、プラグインによる機能拡張です。プラグインを使うことで、標準機能だけでは実現できない、より便利で高度な機能を追加できます。
- スタンダードコース: サイボウズやパートナー企業が提供する様々なプラグインを利用可能です。帳票出力、カレンダー連携、地図連携、外部サービス連携強化など、多種多様なプラグインが存在し、自社の業務に合わせてkintoneを強化できます。
- ライトコース: プラグインの利用はできません。 標準機能の範囲内での利用が前提となります。
どのようなプラグインがあるかは、サイボウズの公式サイトやパートナー企業のウェブサイトで確認できます。導入前に、自社の実現したい業務要件に合ったプラグインが存在するか、そしてそれがスタンダードコースでのみ利用可能かを確認することが重要です。
データ管理・スペース利用の違い
データ管理の基本的な機能(レコード登録・編集・削除、一覧表示、検索、絞り込み、グラフ作成など)は、スタンダード・ライト両コースで利用できます。
- スタンダードコース: 部門、プロジェクト、テーマごとに自由にスペースを作成し、関連するアプリやスレッド(掲示板機能)をまとめることができます。ゲストスペースを使えば、特定のプロジェクトに関する情報を協力会社と共有したり、顧客からの問い合わせを管理したりといった運用が可能です。
- ライトコース: 100個までのスペースを作成できます。社内利用が中心で、スペース数がそれほど多くならない見込みであれば、ライトコースでも十分活用できます。
データ管理の基本機能に大きな差はありませんが、スペースの利用範囲や社外連携の必要性が、プラン選択の重要な判断基準となります。
kintoneは高い?コストパフォーマンスとメリット
kintoneの料金について、「少し高いのでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、その機能の多様性や業務改善効果を考慮すると、高いコストパフォーマンスを発揮するケースが多くあります。
他クラウドサービスとの料金・機能比較
kintoneを他のクラウドサービスと比較する場合、どのカテゴリのツールと比較するかで評価が変わってきます。
- グループウェア (例: Google Workspace, Microsoft 365): これらはメール、カレンダー、ファイル共有などが中心です。kintoneはこれらの機能も一部持ちますが、強みは業務アプリ作成によるデータベース構築とプロセス管理にあります。単純な料金比較だけでなく、kintoneで実現できる業務システムの内製化という価値を考慮する必要があります。
- SFA/CRMツール (例: Salesforce, HubSpot): 顧客管理や営業支援に特化したツールと比較すると、kintoneはより汎用的です。SFA/CRM機能を持つアプリをkintoneで作成することも可能ですが、人事、総務、開発など、あらゆる部門の業務アプリを一つのプラットフォームで構築できる点が異なります。特定の業務に特化した高機能ツールが必要か、複数の業務をカバーできる柔軟なプラットフォームが必要かで選択が変わります。
- ノーコード/ローコード開発ツール: kintoneもこのカテゴリに含まれますが、単なる開発ツールではなく、情報共有やコミュニケーション機能も統合されている点が特徴です。開発の自由度では特化型ツールに劣る場合もありますが、ビジネスユーザー自身がアプリを作成・改善し、すぐに運用開始できる手軽さが強みです。
kintoneの価格は、単機能のツールと比較すると高く見えるかもしれませんが、複数の業務システムを統合できるプラットフォームとしての価値、専門知識がなくても業務改善を実現できる手軽さを考慮すると、十分に競争力のある価格設定と言えます。
業務改善・コミュニケーション効率化の実現方法
kintone導入による最大のメリットは、業務改善とコミュニケーション効率化です。
- 情報の一元化: 散在しがちなExcelファイルや紙の書類、メールでのやり取りなどをkintoneアプリに集約することで、必要な情報へのアクセスが容易になり、情報の属人化を防ぎます。
- 業務プロセスの可視化・標準化: 申請承認フローやタスク管理などをkintoneのプロセス管理機能でシステム化することで、業務の流れが明確になり、抜け漏れや遅延を削減できます。
- コミュニケーションの活性化: アプリのレコードごとにコメント機能があり、案件やタスクに関するやり取りを関係者間でスムーズに行えます。スペース機能を活用すれば、部門やプロジェクト単位での情報共有やディスカッションも活発になります。
- 時間とコストの削減: データ入力の自動化(他アプリからのルックアップなど)、定型作業の効率化、会議時間の短縮などにより、従業員の作業時間を削減し、人件費の抑制にもつながります。
これらの効果により、kintoneは単なるツール導入コスト以上の価値を生み出す可能性を秘めています。
kintone導入で得られるメリットと費用対効果
kintone導入の費用対効果(ROI)は、解決したい課題や活用度合いによって異なりますが、多くの企業で以下のようなメリットが報告されています。
- 生産性の向上: 従業員一人ひとりの作業効率が上がり、組織全体の生産性が向上します。
- 意思決定の迅速化: リアルタイムでデータが共有され、状況把握が容易になるため、迅速な意思決定が可能になります。
- 顧客満足度の向上: 顧客情報の管理や問い合わせ対応がスムーズになり、サービス品質の向上につながります。
- 従業員満足度の向上: 非効率な作業から解放され、本来注力すべき業務に集中できる環境が整うことで、従業員の満足度向上にも寄与します。
- DX推進の基盤構築: ノーコード・ローコードで現場主導の業務改善が進むことで、組織全体のDX推進の土台となります。
導入費用(ライセンス料)と、これらの導入効果(時間削減、コスト削減、売上向上など)を比較検討することで、費用対効果を測ることができます。多くの場合、kintoneを活用して具体的な業務課題を解決できれば、投資に見合う、あるいはそれ以上のリターンが期待できます。

個人利用/チーム/NPO向けのおすすめプランと活用法
kintoneは企業規模や業種を問わず活用できますが、利用形態によっておすすめのプランや活用法が異なります。
個人・最小ユーザー規模での利用事例と注意点
個人事業主やフリーランスの方がkintoneを利用する場合、最低契約ユーザー数が10ユーザーである点に注意が必要です。つまり、1人で利用する場合でも、10ユーザー分の料金(ライトコースなら月額¥10,000、スタンダードコースなら月額¥18,000)が発生します。
- 活用事例:
- 案件管理・顧客管理: 複数のクライアントやプロジェクトを抱える場合に、進捗状況、請求管理、顧客情報などを一元管理できます。
- タスク管理: 自身のタスクを管理し、納期遅れなどを防ぎます。
- 経費精算: 日々の経費を記録し、確定申告などに役立てます。
- 注意点:
- コスト: 10ユーザー分の料金がかかるため、費用対効果を慎重に検討する必要があります。他の安価な個人向けツールと比較検討しましょう。
- 機能: ライトコースでも基本的なデータ管理は可能ですが、もし外部連携や高度なカスタマイズが必要な場合はスタンダードコースが必要となり、さらにコストがかかります。
個人利用の場合は、まず無料お試し期間(30日間)を活用し、自身の業務にフィットするか、コストに見合う価値があるかを十分に検証することをおすすめします。
NPOや小規模チーム向きプラン・支援プログラム
NPO法人や任意団体、または少人数のチームでの利用の場合、kintoneは非常に有効なツールとなり得ます。
- おすすめプラン:
- ライトコース: 予算が限られており、主に情報共有や基本的なデータ管理(会員管理、寄付管理、イベント管理など)が目的であれば、ライトコースが適しています。
- スタンダードコース: 外部支援者との連携(ゲストスペース利用)、ボランティアスタッフ管理、助成金申請管理などで高度な機能や連携が必要な場合、スタンダードコースがおすすめです。
- サイボウズ チーム応援ライセンス: サイボウズでは、NPO法人や任意団体を対象とした「チーム応援ライセンス」を提供しています。これは、kintoneを含むサイボウズ製品を特別価格(年額¥9,900/900ユーザーまで)で利用できるプログラムです。対象となる団体の条件や申請方法はサイボウズの公式サイトで確認できます。このプログラムを活用できれば、非常に低コストでkintoneを導入・運用できます。
小規模チームにおいても、情報共有の円滑化や事務作業の効率化にkintoneは大きく貢献します。
業種やプロジェクト別の最適な選び方
kintoneは汎用性が高いため、様々な業種・プロジェクトで活用できます。プラン選択の際は、業務の特性を考慮しましょう。
- 営業部門: 顧客管理(CRM)、案件管理(SFA)、日報管理など。データ量が多くなりがちで、他のツールとの連携(例: MAツール、名刺管理ツール)も視野に入れるならスタンダードコースがおすすめです。
- 開発部門: プロジェクト進捗管理、タスク管理、バグ管理、仕様書管理など。外部ツール(例: バージョン管理システム、チャットツール)とのAPI連携を行う可能性があればスタンダードコースが良いでしょう。
- 人事・総務部門: 従業員名簿管理、採用管理、備品管理、契約書管理、社内申請業務など。ペーパーレス化やワークフロー化が主な目的であればライトコースでも対応可能な場合がありますが、将来的な拡張性を考慮するならスタンダードコースも検討の価値があります。
- 建設業・不動産業: 現場管理、物件管理、図面管理、協力会社との情報共有など。社外との連携(ゲストスペース)が頻繁に発生する場合はスタンダードコースが必須です。
- 小売業・飲食業: 店舗管理、売上報告、在庫管理、スタッフ勤怠管理など。基本的なデータ管理が中心であればライトコースから始めることも可能です。
重要なのは、「現時点で必要な機能」だけでなく、「将来的に実現したいこと」も見据えてプランを選択することです。ライトコースで始めて、必要に応じてスタンダードコースへアップグレードすることも可能です。
kintoneの契約・導入手順と初期費用も解説
kintoneの導入を決定したら、次は契約と設定です。ここでは、導入までの流れ、初期費用、ライセンスに関する注意点、そして契約後の変更手続きについて解説します。
導入フロー・契約期間と必要手続き
kintone導入の基本的な流れは以下の通りです。
- 無料お試し(30日間): まずは無料トライアルでkintoneの操作感や機能を試してみましょう。サイボウズの公式サイトから簡単に申し込みできます。この期間中に、自社の業務でどのように活用できそうか、必要な機能は何かなどを検討します。
- プラン選択・見積もり: 無料お試し環境での検証結果をもとに、スタンダードコースかライトコースか、必要なユーザー数を決定します。必要に応じてサイボウズやオフィシャルパートナーに見積もりを依頼します。
- 契約申し込み: サイボウズのオンラインストアまたはオフィシャルパートナー経由で契約を申し込みます。支払い方法(月額/年額)を選択します。
- 環境構築・設定: 契約後、kintone環境が提供されます。無料お試し環境をそのまま引き継ぐことも可能です。管理者がユーザー登録や基本的なアクセス権設定などを行います。
- アプリ作成・運用開始: 業務に必要なアプリを作成し、運用を開始します。
- 契約期間:
- 月額契約: 1ヶ月単位での契約となり、自動更新されます。解約を希望する場合は、契約更新日の前に手続きが必要です。
- 年額契約: 1年単位での契約となり、自動更新されます。途中解約による返金はありません。
初期費用・登録方法・必要なライセンス数
- 初期費用: kintoneの利用にあたって、サイボウズに支払う初期費用は基本的に発生しません。 必要なのは月額または年額のライセンス費用のみです。
- ただし、導入支援やアプリ開発、運用コンサルティングなどをオフィシャルパートナーに依頼する場合は、別途費用が発生します。自社だけで導入・設定を進めるのが不安な場合は、パートナーの支援を検討しましょう。
- 登録方法: 無料お試しや契約申し込みは、サイボウズの公式サイトからオンラインで行えます。必要な情報を入力するだけで簡単に開始できます。
- 必要なライセンス数:
- kintoneを利用する従業員全員分のライセンスが必要です。アカウントを共有することは利用規約で禁止されています。
- 最低契約ユーザー数は10ユーザーです。利用者が9人以下の場合でも、10ユーザー分の料金が必要です。
- スタンダードコースでゲストユーザーを利用する場合は、別途ゲストユーザーライセンスが必要です。
- 契約ユーザー数は、契約期間中に追加できます(月額・年額ともに可能)。減らす場合は、次の契約更新タイミングでの手続きとなります。
ライセンス数は、kintoneを利用する可能性のあるメンバーを考慮して決定しましょう。最初は最低限の人数で始め、利用範囲の拡大に合わせて追加していく方法も有効です。
解約・アップグレード・プラン変更の流れ
- 解約:
- cybozu.com共通管理画面から解約手続きを行います。
- 月額契約の場合、解約手続きを行った月の末日をもって契約終了となります。
- 年額契約の場合、契約期間満了をもって終了となり、途中解約による返金はありません。
- 解約後はkintone環境にアクセスできなくなり、データも削除されるため、事前に必要なデータのバックアップを取得しておく必要があります。
- アップグレード(ライト → スタンダード):
- 契約期間中でもアップグレードが可能です。
- cybozu.com共通管理画面から手続きを行います。
- アップグレード後は、差額の料金が請求されます(支払い済みの期間に応じて調整されます)。
- ダウングレード(スタンダード → ライト):
- 新規発注月およびコースをアップグレードした月を除き、任意のタイミングで契約コースを変更できます。
変更発注日の翌月1日から変更後のコースが適用されます。 - ダウングレードすると、スタンダードコースで利用していた機能(API連携、プラグイン、ゲストスペースなど)は利用できなくなります。アプリ数やスペース数がライトコースの上限を超えている場合は、事前に整理が必要です。
- ユーザー数の変更:
- 追加: 契約期間中でもいつでも可能です。追加分の料金が日割り(月額の場合)または月割り(年額の場合)で請求されます。
- 削減: 次の契約更新のタイミングでのみ可能です。契約期間中のユーザー数削減はできません。
各種手続きは、cybozu.com共通管理画面にログインして行います。不明な点はサイボウズのサポートやオフィシャルパートナーに問い合わせましょう。

kintoneを活用した業務効率化・改善事例
kintoneの真価は、導入後の活用にあります。ここでは、具体的なアプリ作成方法や、様々な部門・業務での活用事例を紹介します。
アプリ作成方法・ノーコード活用法
kintoneの最大の特徴は、プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップなどの簡単なマウス操作で業務に必要なデータベース(アプリ)を作成できる点です。
- 基本的な作成手順:
- アプリ作成画面を開く。
- 必要な項目(フィールド)を左側のリストからドラッグ&ドロップで配置する(例: 文字列、数値、日付、ドロップダウン、添付ファイル、ユーザー選択など)。
- フィールド名や設定(必須項目にするか、入力制限を設けるかなど)を調整する。
- アクセス権を設定する(どのユーザーが閲覧・編集・削除できるか)。
- アプリを公開する。
- Excelからの読み込み: 既存のExcelファイルを読み込んで、簡単にアプリを作成することも可能です。
- サンプルアプリの活用: サイボウズが提供する様々な業務テンプレート(サンプルアプリ)を自社の環境に追加し、カスタマイズして利用することもできます。
- ノーコードのメリット:
- 開発時間の短縮: 外注や専門部署に依頼する必要がなく、業務担当者自身がスピーディーにアプリを作成・改善できます。
- 現場のニーズに即した改善: 現場の課題を最もよく知る担当者が直接アプリを作るため、実用的なシステムが生まれやすくなります。
- 柔軟な変更: 業務の変化に合わせて、簡単にアプリの項目や設定を変更できます。
まずは簡単な日報アプリやタスク管理アプリなどから作成を始め、徐々に複雑な業務アプリに挑戦していくのがおすすめです。
部門・業務別のkintone活用事例集
kintoneは、様々な部門・業務の課題解決に活用されています。
- 営業部門:
- 顧客管理(CRM): 顧客情報、対応履歴、商談状況を一元管理。
- 案件管理(SFA): 営業プロセス全体の進捗を可視化し、予実管理を効率化。
- 日報管理: 外出先からスマートフォンで簡単に入力・報告。コメント機能でフィードバックもスムーズに。
- マーケティング部門:
- セミナー・イベント管理: 申込者情報、当日の出欠、アンケート結果などを管理。
- 問い合わせ管理: Webフォームと連携し、問い合わせ内容を一元管理・担当者割り振り。
- 人事・総務部門:
- 従業員名簿: 最新の従業員情報を管理・共有。
- 採用管理: 応募者情報、選考進捗を一元管理。
- 社内問い合わせ管理: 各部署への問い合わせ窓口を集約。
- 契約書管理: 契約書の詳細情報、更新時期などを管理し、リマインダー通知で更新漏れを防止。
- 開発・製造部門:
- プロジェクト管理: タスク、スケジュール、担当者、進捗状況を管理。
- バグ・課題管理: 発見されたバグや課題の情報を記録し、対応状況を追跡。
- 品質管理: 検査結果や不良情報を記録・分析。
- その他:
- 経費精算申請: 申請から承認までのワークフローを電子化。
- 備品管理: 備品の在庫状況、貸出状況を管理。
- クレーム管理: 顧客からのクレーム内容、対応状況を一元管理。
これらはほんの一例です。自社の業務に合わせて自由にアプリを作成できるため、アイデア次第で活用の幅は無限に広がります。
情報共有・データ管理の改善ポイント
kintoneを活用して情報共有とデータ管理を効果的に改善するためのポイントは以下の通りです。
- 情報を一箇所に集める: Excel、メール、紙など、バラバラに管理されている情報を、関連するkintoneアプリに集約することから始めます。
- 入力ルールを統一する: アプリのフィールド設定で入力形式を制限したり、必須項目を設定したりすることで、データの精度を高めます。
- アクセス権を適切に設定する: 誰がどの情報にアクセスできるかを明確に設定し、セキュリティを確保しながら必要な情報共有を実現します。
- スペースを活用する: 部門やプロジェクトごとにスペースを作成し、関連アプリやスレッドをまとめることで、情報を見つけやすくします。
- コメント機能を活用する: レコード(データ)に紐づけてコミュニケーションをとることで、「どの案件に関する話か」が明確になり、後から経緯を追いやすくなります。
- 通知機能を活用する: 自分宛ての通知やリマインダー通知を設定し、タスクの対応漏れや情報の見逃しを防ぎます。
- 継続的に改善する: 最初から完璧なアプリを目指すのではなく、使いながら現場のフィードバックをもとに改善を繰り返していくことが重要です。
これらのポイントを意識してkintoneを運用することで、組織全体の情報共有レベルとデータ管理の質を大きく向上させることができます。

kintoneの連携・カスタマイズ・プログラミング支援
kintoneの大きな強みの一つが、その高い連携性と拡張性です。標準機能だけでは足りない場合でも、様々な方法で機能を強化したり、他のシステムと連携させたりすることが可能です(主にスタンダードコース)。
外部ツール・システムとの連携方法
kintoneは、他のクラウドサービスや社内システムと連携させることで、さらに活用の幅が広がります。
- Webhook連携 (スタンダード/ライト): kintoneでデータの登録や更新があった際に、その情報を外部のシステムに通知(送信)できます。例えば、kintoneに顧客情報が登録されたら、チャットツール(Slackなど)に通知を送るといった連携が可能です。ライトコースでも送信のみ対応しています。
- API連携 (スタンダード): API (Application Programming Interface) を利用することで、外部システムとkintone間で双方向のデータ連携が可能になります。例えば、会計ソフトの売上データをkintoneに取り込んだり、kintoneの顧客データをMAツールに連携させたりといった、より高度な連携が実現できます。APIを利用するにはプログラミングの知識が必要になる場合があります。
- 連携サービス/プラグインの利用 (スタンダード): サイボウズや多くのパートナー企業から、特定の外部ツール(例: freee、MFクラウド、Slack、Teams、Gmail、Outlook、帳票出力サービスなど)とkintoneを簡単に連携させるためのサービスやプラグインが提供されています。これらを利用すれば、プログラミング不要で連携を実現できるケースも多くあります。
自社の既存システムや利用中のクラウドサービスとkintoneを連携させることで、データの二重入力の手間を削減したり、業務プロセス全体をシームレスにつなげたりすることが可能になります。
プラグイン・APIを使ったカスタマイズ可能範囲
スタンダードコースでは、プラグインやAPIを利用してkintoneをさらにカスタマイズできます。
- プラグイン (スタンダード):
- kintoneの標準機能にはない特定の機能を追加できます(例: 帳票出力強化、カレンダー表示改善、入力支援機能など)。
- サイボウズやパートナーが提供するものを利用するほか、自社で開発することも可能です(開発スキルが必要)。
- 導入は簡単で、管理画面からプラグインファイルをアップロードして設定するだけです。
- JavaScript/CSSカスタマイズ (スタンダード):
- JavaScriptを使って、kintoneの画面上の動作をカスタマイズできます(例: 入力値の自動計算、関連情報の自動表示、ボタン追加など)。
- CSSを使って、画面のデザインやレイアウトを変更できます。
- これらのカスタマイズには、Web開発に関する知識(HTML, CSS, JavaScript)が必要です。
- API (スタンダード):
- kintoneのデータの取得・登録・更新・削除などを外部プログラムから実行できます。
- これにより、基幹システムとの連携、バッチ処理によるデータ更新、独自機能を持つ外部アプリケーションの開発などが可能になります。
- APIを利用した開発には、プログラミングスキルが必須です。
これらのカスタマイズ機能を活用することで、より自社の業務にフィットした、高機能なシステムをkintone上で構築できます。ただし、カスタマイズには専門的なスキルが必要となる場合が多く、メンテナンスの手間も考慮する必要があります。
開発パートナー・ラクサポート・おまかせ支援
自社にkintoneのカスタマイズや開発を行うスキルがない場合でも、サイボウズやパートナー企業が提供する支援サービスを活用できます。
- サイボウズオフィシャルパートナー: 全国に多くのオフィシャルパートナーが存在し、kintoneの導入支援、アプリ開発、カスタマイズ、連携構築、運用サポートなどを提供しています。業種や課題に特化したノウハウを持つパートナーも多く、自社の状況に合った支援を受けることができます。
- サイボウズの支援サービス:
- 対面開発支援「kintone hive developer’s day」など(名称や形態は変更可能性あり): サイボウズの技術者と一緒に、直接kintoneのカスタマイズやアプリ開発を行うイベントなどが開催されることがあります。
- 技術サポート: APIやJavaScriptカスタマイズに関する技術的な問い合わせに対応するサポート窓口があります。
- (過去には「おまかせkintone」「ラクサポート」といった名称の個別支援サービスがありましたが、現在の提供状況やサービス内容は公式サイトでご確認ください。)
kintoneの導入や活用に行き詰まった場合や、高度なカスタマイズ・連携を実現したい場合は、これらの支援サービスの利用を検討しましょう。パートナー選定の際は、実績や得意分野、費用などを比較検討することが重要です。

kintoneのセキュリティ・ユーザー管理・容量制限
クラウドサービスを利用する上で、セキュリティやユーザー管理、データ容量は重要な検討項目です。kintoneはこれらの点に関しても十分な機能と対策を備えています。
ユーザー・利用者管理とアクセス制限
kintoneでは、管理者が組織内のユーザーアカウントを一元管理できます。
- ユーザー登録・削除: 管理者が従業員の追加や退職に合わせて、kintoneを利用するユーザーアカウントを発行・停止できます。
- 組織/役職設定: 実際の組織構造に合わせて部署や役職を設定し、ユーザーに割り当てることができます。これは後述するアクセス権設定の基礎となります。
- パスワードポリシー設定: パスワードの最低文字数や複雑さ、有効期間などを設定し、不正アクセスリスクを低減できます。
- 二要素認証/SAML認証: より強固なセキュリティを確保するために、ログイン時の二要素認証や、他の認証システム(Azure ADなど)と連携するSAML認証を利用できます。
- アクセス権設定: kintoneのセキュリティの要となる機能です。
- アプリ単位: アプリごとに、どのユーザー/組織/グループが「閲覧」「追加」「編集」「削除」「管理」できるかを細かく設定できます。
- レコード単位: アプリ内のデータ(レコード)ごとに、特定の条件(例: 作成者のみ、特定の部署のみ)に基づいてアクセス権を設定できます。
- フィールド単位: レコード内の特定の項目(フィールド)ごとに、閲覧・編集権限を設定できます(例: 給与情報は人事部のみ閲覧可能にする)。
- スペース単位: スペースごとに参加メンバーを設定し、クローズドな情報共有空間を作成できます。ゲストスペースも同様にアクセス管理されます。
これらの機能を組み合わせることで、「誰が」「どの情報に」「どこまでアクセスできるか」を柔軟かつ厳密に管理し、情報漏洩リスクを防ぎながら安全な情報共有を実現します。
クラウドサービスならではのセキュリティ対策
kintoneはサイボウズが提供するクラウドサービスであり、物理的・技術的なセキュリティ対策も施されています。
- データセンター: 堅牢な国内データセンターで運用されており、災害対策や不正侵入対策が講じられています。
- 通信の暗号化: ユーザーのコンピューターとkintoneサーバー間の通信はSSL/TLSによって暗号化され、盗聴や改ざんを防ぎます。
- 不正アクセス対策: ファイアウォールや侵入検知システム(IDS/IPS)により、不正アクセスからシステムを保護しています。
- 脆弱性対策: 定期的な脆弱性診断と迅速な修正対応が行われています。
- バックアップ: データは定期的にバックアップされており、万が一の際にも復旧が可能です。
- 各種認証取得: ISO/IEC 27001 (ISMS) や SOC 2 Type 2報告書など、情報セキュリティに関する第三者認証を取得・維持しています。
これらの対策により、企業は自社でサーバーを管理するよりも安全な環境でkintoneを利用できます。詳細はサイボウズの公式サイトにあるセキュリティ情報をご確認ください。
データ容量・スペース上限と拡張方法
- ディスク容量:
- 各コース共通で、1ユーザーあたり5GBのディスク容量が付与されます。契約ユーザー数が10人なら、全体のディスク容量は50GBとなります。
- この容量は、アプリ内の添付ファイルやスペースのファイルなどを保存するために使用されます。
- 容量が不足した場合、ディスク増量オプションを購入することで、10GB単位で追加できます(別途費用が発生)。
- アプリ数/スペース数上限:
- ライトコース: アプリ作成数は200個まで、スペース作成数は100個までという上限があります。
- スタンダードコース: アプリ数、スペース数ともに上限はありません。
- API実行回数: APIを利用する場合、1日あたりの実行回数に上限があります(アプリごと、ドメインごと)。通常利用で上限に達することは稀ですが、大量のデータ連携や高頻度のAPIコールを行う場合は注意が必要です。上限緩和の相談も可能です。
導入前に、自社で扱うデータの量や種類、想定されるアプリやスペースの数を考慮し、容量や上限が十分かどうかを確認しましょう。特に添付ファイルを多用する業務(図面管理、写真管理など)では、ディスク容量に注意が必要です。ライトコースを検討する場合は、アプリ数やスペース数の上限を超えないかも確認しましょう。
サイボウズkintoneのクラウドサービス比較
サイボウズはkintone以外にも様々なクラウドサービスを提供しています。kintoneの位置づけや他のサービスとの違いを理解することで、より効果的なツール選択が可能になります。
kintoneと他サイボウズ製品・サービスの違い
サイボウズが提供する主なグループウェア/ビジネスツールには以下のようなものがあります。
- kintone (キントーン):
- 特徴: 業務アプリ作成プラットフォーム。データベース機能、プロセス管理、コミュニケーション機能を持つ。ノーコード/ローコードで業務システムを内製化できる。
- 得意なこと: 案件管理、顧客管理、日報、問い合わせ管理、各種申請業務など、データベースを活用した業務改善全般。高いカスタマイズ性と連携性。
- Garoon (ガルーン):
- 特徴: 大企業・中堅企業向けグループウェア。スケジュール管理、施設予約、掲示板、ワークフロー、ポータル機能などが充実。組織運営に必要な情報共有基盤を提供。
- 得意なこと: 全社的な情報共有、コミュニケーションの円滑化、大規模組織でのスケジュール調整、複雑なワークフロー。
- サイボウズ Office:
- 特徴: 中小企業向けグループウェア。シンプルで分かりやすいインターフェース。スケジュール、掲示板、ファイル管理、ワークフロー、タイムカードなど基本的な機能を提供。
- 得意なこと: 中小企業における基本的な情報共有、スケジュール管理、コミュニケーション活性化。導入・運用のしやすさ。
- メールワイズ:
- 特徴: 複数人でのメール対応・管理に特化したツール。共有メールアドレス宛のメールをチームで分担・管理し、対応漏れや二重対応を防ぐ。
- 得意なこと: 代表メールアドレス(info@など)やサポート窓口のメール対応、問い合わせ管理。
連携: これらのサイボウズ製品は、連携させることでさらに便利に利用できます。例えば、Garoonのポータルにkintoneアプリのグラフを表示させたり、kintoneの顧客情報とメールワイズの対応履歴を連携させたりすることが可能です。
- 選び方のポイント:
- 業務アプリを自由に作りたい、Excel管理から脱却したい: kintone
- 大規模組織で、スケジュール管理や情報共有基盤を強化したい: Garoon
- 中小企業で、手軽にグループウェアを導入したい: サイボウズ Office
- チームでのメール対応を効率化したい: メールワイズ
自社の規模、課題、そして実現したいことに合わせて最適なツールを選択、あるいは組み合わせて利用することを検討しましょう。
kintoneの標準機能・アプリ開発機能
改めてkintoneの主な機能を整理します。
- データベース機能: 文字列、数値、日付、計算、ルックアップ、関連レコード一覧など、多様なフィールドタイプを使って業務データを管理。
- アプリ作成機能: ノーコード/ローコードでドラッグ&ドロップ操作により、業務に必要なアプリを簡単に作成・変更。
- プロセス管理機能: 申請・承認などのワークフローを設定し、業務の流れを可視化・自動化。
- コミュニケーション機能: レコードごとのコメント機能、スペースでのスレッド機能で、データに紐づいた議論や情報共有が可能。
- リマインダー/通知機能: 条件を設定し、期限前やデータ更新時に担当者へ通知。
- アクセス権設定: アプリ、レコード、フィールド単位で細やかなアクセス制御が可能。
- 集計/グラフ機能: 蓄積されたデータをグラフ化し、状況を可視化・分析。
- 外部連携/拡張機能 (スタンダードコース): API、Webhook、プラグイン、JavaScript/CSSカスタマイズにより、外部システム連携や機能拡張が可能。
これらの機能を組み合わせることで、単なるデータ管理ツールにとどまらず、業務プロセス全体を改善するプラットフォームとして機能します。
社内ツール・他クラウド連携の事例
kintoneは、既存の社内ツールや他のクラウドサービスと連携させることで、その価値をさらに高めます。
- グループウェア連携:(Garoon, サイボウズ Office, Microsoft 365, Google Workspace):
- スケジュール連携: kintoneの案件情報からグループウェアのスケジュールを登録。
- ポータル連携: グループウェアのポータルトップにkintoneのグラフや新着情報を表示。
- シングルサインオン(SSO): 一度のログインで複数のサービスを利用可能に。
- チャットツール連携 (Slack, Microsoft Teams):
- kintoneの更新情報をチャットに通知。
- チャットからkintoneのデータを検索・登録。
- 会計ソフト連携 (freee, MFクラウド):
- kintoneで管理している請求情報や経費データを会計ソフトに連携し、転記作業を削減。
- SFA/CRM連携:
- kintoneで初期対応したリード情報を本格的なSFA/CRMツールに連携。
- 帳票出力サービス連携 (RepotoneU, PrintCreatorなど):
- kintoneのデータから見積書、請求書、報告書などの帳票を綺麗に出力。
- Webフォーム連携 (フォームブリッジ, FormMailerなど):
- Webサイトの問い合わせフォームや申し込みフォームから入力されたデータを直接kintoneに登録。
- BIツール連携 (Tableau, Power BI):
- kintoneに蓄積されたデータをBIツールで高度に分析・可視化。
これらの連携は、APIや連携サービス、プラグインを活用することで実現します(多くの場合スタンダードコースが必要)。連携によって、データのサイロ化を防ぎ、業務プロセス全体の自動化・効率化を促進できます。
まとめ:自社に最適なkintoneプランを選び、業務改善を実現しよう
kintoneは、ライトコースとスタンダードコースという2つの料金プランがあり、それぞれ機能や価格が異なります。
- ライトコース (月額¥1,000/ユーザー): 基本的なデータ管理や情報共有が中心で、アプリ数・スペース数に上限があり、外部連携やカスタマイズが限定的。コストを抑えたい、まずはスモールスタートしたい場合におすすめ。
- スタンダードコース (月額¥1,800/ユーザー): アプリ数・スペース数無制限。API連携、プラグイン利用、JavaScript/CSSカスタマイズ、ゲストスペース利用が可能。高度な連携やカスタマイズ、社外との情報共有が必要な場合、将来的な拡張性を見込む場合におすすめ。
どちらのプランを選ぶべきかは、自社の業務課題、必要な機能、将来的な利用イメージ、そして予算によって異なります。「高いのでは?」と感じるかもしれませんが、kintone導入による業務効率化、情報共有の促進、ペーパーレス化、コミュニケーション活性化といったメリットを考慮すれば、多くの企業にとって高い費用対効果が期待できるクラウドサービスです。
まずは30日間の無料お試しを活用し、実際にkintoneに触れてみてください。そして、この記事で解説した内容を参考に、自社にとって最適なプランを選択し、kintoneを活用した業務改善の一歩を踏み出しましょう。もし導入やプラン選択、活用方法に迷う場合は、サイボウズや信頼できるオフィシャルパートナーに相談することも有効な手段です。
